エネルギーの動きを認識する
緊張と緩和、弛緩までのエネルギーの動きと状態を認識し、意識で緊張とリラックスをコントロールする練習です。
はじめは、やりやすい筋肉の運動で行います。
腕を下げたまま息を吸って止めて拳を「ぎゅー」とにぎり腕に力を入れます。
次に息を吐きながら「すぅー」と力を抜いていきます。
力を抜く速さを変え何度か繰り返し、固まる感じと緩んで開放される感じを味わいます。
緩んでいくときに腕の中のエネルギーが「ザワー（鳥肌が立つときに似ています）」という振動が動いていくのを感じとれるように練習します。
緊張と弛緩の感じがつかめたら、肉体で緊張のある部分を探し緩めていきます。
両足を肩幅に開いて立って背骨を左右に揺すったり、捻じったり、曲げたり伸ばしたり、肩を「ぎゅー」と上げ、「ストン」と落としたる、思いつくままにやって全身をほぐします。動かすたびに体の中で「ザワー、ザワー」と動くエネルギーを感じます。
顔や頭皮は、両手で軽く摩るようなかんじでマッサージをして緊張をほぐしていきます。
方向性をつける
ザワザワ感に方向性を与えていきます。右手で左肩から左手の指先まで摩ります。何度か繰り返すとザワザワした感じが右手の動きと連動して動いていくのが分かります。このザワザワとしたエネルギーの動きをビジュアライゼーション化、印象として記憶します。次に右手を使わずに意識でビジュアライゼーション化した印象で左手にエネルギーの流れを再現します。
ビジュアライゼーションからエネルギーの流れを起こす練習を腕だけでなく、足で行ったり、脊柱で行ったりします。
直線的な動きが出来たら、固まっていたエネルギーが粒子となって散っていく感じや波紋のように広がって緩んでいく感じもつかみます。
この「ザワー」という緩んでいく動きを肉体を動かさずに意識によるイメージ（ヴィジョン）で起こします。
思考を止めてゆっくりとした呼吸で脳の中心に意識を置いて、「ギュー」としている脳が中心から「ザワザワザワ」というバイブレーションの波とともに外側へと広げ緩ませていきます。
脳や頭の境界線（脳に意識を向けたときに大きさや形のイメージを受け取っています）が消えてバイブレーションが全方位にどこまでも広がって行くのを体感します。
脳で出来たら、胸の位置で中心（背骨の前あたり）で球体が広がって緩んでいくイメージで緩めます。
次にみぞおちのあたり、下丹田（へその下、仙骨の前）で同じように緩めます。
体の内側の緊張が取れると、体の姿勢の矯正が始まり自然と体を動かし背筋をまっすぐに整えだします。
エネルギーを感じる・気分を味わう
身体（特に脳）が緩むと内側にあるエネルギーが出てくるのが感じられます。
下丹田、中丹田（胸の中心）を感じると安心、安定、平和、愛、生命力などが感じられます。
脳が緩んで明晰なものの見方ができると気づきが得られます。
安心、安定、平和、愛、生命力などのエネルギーは、いつでも自分の内、ここにあるということです。
お金があれば安心とか、子供がいれば安心とか、愛してくれる人がいれば（愛ではなく人を求めている）、学歴があれば、知識があればと思考を働かせて色々求めて手にしても不安など消えません。何かがあれば不安が消え安心できるというのは、思考が作り出す錯覚です。
手に入らないもの、足りないものがあると恐れや不安を強め緊張します。
「足りない」「このままではだめだ」と考えるほど、不安や恐れのエネルギーを選択し、そのエネルギーで自分を覆って同一化しています。
この状態では何を手にしても、何をやっても不安や恐れで一杯です。無意識に選択している感情と思考パターンは変わっていないのです。
感情や思考と同一化すると選択が出来なくなるのです。ですから、はじめに意識が動かせるようになり、選択を換えられるようになる必要があるのです。
身体の緊張を解くだけでも、感情と思考パターンから解放され、ここにある愛、平和、安心が感じらます。
思考が作り出す錯覚（信念）とは、関係なく安心、平和、愛が自分の内あることに気づくことが重要です。ただリラックスして終わらないことです。
安心、平和、愛が在ることに気づけば感情のエネルギーの選択が出来るようになります。
愛、平和、安心を選択し感じているときは、すべての存在の中に愛を観ます。