時間を、流れや動きと意味します。時計を基準とした何時という時間ではありません。
肉体(物質界)、アストラル界(感情界)、メンタル界(精神界)には、それぞれの時間があります。
何かやりながら、その作業と関係のないことを考えている時、肉体は物質界の時間と空間で動き、思考はメンタル界の時間と空間で動き、感情はアストラル界の時間と空間で動いています。肉体、感情、思考はそれぞれの活動しているので三つの時間軸が同時に存在していることになります。
頭の中での独り言は、口に出して話すより早いスピード(時間)で展開しています。「口に出す」という行為は、肉体を使うので物質界での動き、頭の中の独り言は「思考」の動き、同じことを言葉にするにも思考は、物理界で物質(肉体)で動く時間より、早く多くの作業をします。思考や感情の世界は、物質界より早い時間で流れています。
日常生活の中では、ほとんど感情と思考の時間の流れに巻き込まれ統御することが出来なくなっている状態です。
巻き込まれることによってその世界を統御することが出来なくなってしまいます。
思考や感情の流れ(時間)、を統御するには時間の外に出ることです。
時間の外に出るにはどうするかというと、対象を観察することです。
肉体(物質)、アストラル体(感情)、メンタル体(思考)の三つ(この三つを合わさて人格といいます)を観察している時は、この三つの時間軸から出て、違う時間軸でスピリチュアル体(魂、意識)、直観が機能しています。
ヒーリングは、直観と愛と智慧を司るスピリチュアル体で行われます。
思考が作り出した幻想を取り払っていくことをヒーリングとするならば、人格ではヒーリングが起こらないということです。
よく間違えるのが智慧、気づきが起きたときに人格が受け取ったという誤認です。
時間の外に出ることで、過去や未来を見ることができようになります。
ここでいう未来とは、「20○○年に何が起こる」といった予言ではありません。未来とは、個の意識から全体への意識への進化の道をいい、アートマ界(霊的)、アヌパーダカ界(モナド)、アディ界・ロゴス界(神)上位の階層を指しています。過去とは、物質界、アストラル界、メンタル界のことです。過去の癒しとは、下位三界、物質界、アストラル界、メンタル界を統御することです。
カルマ、トラウマの癒しは、アストラル界の部分的な癒しでしかありません。下位三界を統御できなければ、カルマもトラウマも、また作るということです。